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小児外科について

小児外科は子どもの外科疾患を診療する科です。
大人と子どもでは疾患そのものが違うことも多く、子どもの場合は先天性の異常が原因となる外科疾患が多いという特徴があります。
当院の小児外科では、日常生活におけるやけど・擦り傷・切り傷・刺し傷・打撲・虫刺されなどのケガの処置をはじめ、先天性の異常の診察・治療・病院の紹介などをおこなっています。
子どもは大人のように、ケガや痛みについてうまく伝えることができません。些細なケガ異常でも、不安や疑問があれば、遠慮なく当院へお越しください。
小児外科を受診すべき症状
- 転んでケガをした
- 高い所から落ちた
- 頭をぶつけた
- お湯などでやけどをした
- ハサミなどで指を切った
- 動物に噛まれた
- 虫に刺された
- 兄弟姉妹やお友だちに引っ掻かれた
- おへそに異常がある
- 肌に異常がある
など
小児外科で対応できる疾患
日常生活におけるケガ
子どもの日常生活におけるケガには、やけど・擦り傷・切り傷・刺し傷・打撲・虫刺されなどさまざまなものがあります。
一見ケガをしていなくても、転んだときに脳や内臓に傷がついてしまったり、小さな傷から感染症につながったりすることがあります。
少しでも心配なときは、いつでもお連れください。
鼠径ヘルニア
鼠径(そけい)ヘルニアは、子どもの股の付け根の少し上あたりから外陰部に異常が現れる病気です。いわゆる脱腸であり、肌が膨れたり、引っ込んだりします。
1歳未満であれば自然に治ることもありますが、それ以降はほとんど自然に治ることはありません。脱出した腸が戻らなくなることもあるため、早期に受診して必要な治療を受けることが大切です。
陰嚢水腫
男児の陰嚢が大きく膨れる病気です。陰嚢に水がたまった袋が入っていることが原因です。乳児期にみられることが多く、1歳ごろまでに自然に治癒するケースも少なくありません。しかし、1歳を過ぎると自然治癒がしにくくなるため、注意が必要です。
痛みが出ないことが多いため、子どもが訴えてくることはなかなかありません。保護者が気をつけて確認しましょう。
臍ヘルニア
臍(さい)ヘルニアは、でべそとも呼ばれます。へその内側の筋膜に開いた穴から腸が出てしまい、へそが膨らんでいる状態です。1歳ごろまでに自然治癒することが多いものの、残ってしまい、3〜4cm程度の大きさなることもあります。
放置しても健康的に問題がないケースがほとんどですが、早期に治療をするほど改善しやすいため、気になる場合は早めの受診をおすすめします。
乳児血管腫
未熟な毛細血管が増殖してできる赤いあざです。いちご状血管腫とも呼ばれる、良性の腫瘍です。
首から上にできる多く、ほとんどの場合は生後数週間で出現し、2歳ごろまで大きくなって5~7歳ごとに自然になくなります。
肥大化して出血するなど、感染リスクがある際には治療が必要です。
肛門周囲膿瘍

肛門の周りが赤く腫れて膿ができている状態です。膿が出ると腫れが引き、また膿ができることをくり返します。
生後1か月ごろから1歳ごろまでによくある疾患です。多くは2歳ごろまでに自然治癒しますが、2歳を過ぎても治らない場合は医療機関を受診しましょう。