意外と便秘で悩んだり症状がある子供さんは多く、10人に1人ぐらいは便秘症と言われています。
(成人の便秘症についてはまた別の機会で)トイレトレーニングというと、オムツを外すため「おしっこ」をトイレでトレーニングすることが多く、排便トレーニングはなんとなく「おしっこ」トレーニングをしていたらできるようになったというお子さんが多くおられます。
しかし、中には「うんち」が硬く、出すと痛いという経験から、「うんち」を我慢してしまうことがあります。
「おしっこ」の尿意はなかなか我慢できませんが「うんち」の便意は一度通り過ぎてしまうと意外と我慢できてしまいます。
普通は直腸に「うんち」がたまると便意をもよおしますが、いつも直腸の中に「うんち」がたまった状態では便意をもよおしにくくなります。
さらに直腸の中で水分が吸収され、より硬い「うんち」になってしまい出すと痛いので我慢してしまうという悪循環につながります。
また年の近い弟さんや妹さんがいると、トイレトレーニッングの必要な時期にご両親が赤ちゃんの世話に忙しく、便意をもよおしても言い出しにくい雰囲気を感じてしまい、便秘の悪循環に陥ってしまったお子さんもおられました。
直腸に便がいつもたまっている状態が続くと、パンツがいつも「うんち」でよごれてしまうような遺糞症をおこしてしまうこともあります。
便秘の原因にはさきほど書いたこと以外にも、好き嫌いで食物繊維の摂取が少ない場合や、遊びに熱中しすぎて水分の摂取が少なく脱水から便秘になることもあります。治療は、まず便秘の原因を探すことから始まります。
原因が分かった場合は原因の改善を行います。硬いうんちで排便時に痛みがある場合は、「うんち」を軟らかくする薬を処方し、お尻に痛みがあったり、出血したりしている場合は痔に準じた治療をおこなっていきます。
つぎに直腸を空っぽにする状態を長く続けることが大切です。浣腸や下剤を使って直腸を空っぽにして便意を回復させます。
排便習慣を取り戻すまではある程度の期間きっちりとした治療が必要なこともあります。
便秘で困っているお子さんがおられましたら是非一度受診してみてください。